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小さなクマを愛した少年

提供: AmwayWiki

昔々、あるポーニー族の狩人が、一日の狩りを終えて家に帰る途中、森の中にたった一頭でいるクマの赤ちゃんを見つけた。

子グマはとても怯えた様子で、母親を呼んで泣いていた。

狩人は子グマを哀れに思い、抱き上げて、そっと毛をなでた。

「お母さんとはぐれたのかい、小さな子よ」と、狩人は子グマのあごの下の毛をなでながら言った。

子グマは狩人の指を吸いはじめた。

「おまえも腹が減っているのだな」と狩人は言った。彼はその朝、妻が持たせてくれた最後の食べ物を袋から取り出し、子グマに与えた。

子グマを腕に抱きながら、狩人は身重の妻と、今日明日にも生まれようとしている子のことを思った。

「小さな子よ」と狩人は子グマに言った。「もしわが息子か娘がひとりぼっちになったら、私がおまえを助けたように、誰かが助けてくれるよう祈っているよ」

狩人は子グマを地面に下ろし、お守りとして、聖なる葉を詰めた小さな薬袋を子グマの首に結びつけた。子グマは地面で丸くなった。狩人は、子グマがのどを鳴らしながら眠りにつくまで毛をなで続けた。

狩人は子グマが見つからないよう、葉をかぶせて隠した。

「ゆっくりお眠り、小さな子よ。目が覚めるまでに、お母さんが戻ってくるよう祈っているよ」と、狩人は眠る子グマにささやいた。

村に帰ると、狩人は妻に小さなクマのことを話した。

「それは不思議ね」と妻は言った。「私も今日、クマを見たのよ」

数日後、息子が生まれると、二人はその子をリトル・ベア(小さなクマ)と名付けることにした。

年月が流れ、リトル・ベアはたくましい若者に成長した。彼は村一番の狩人となった。クマのように獲物の跡を追い、クマのように川で魚を捕ることができた。

「朝起こそうとすると、クマみたいにうなるのよ」と、リトル・ベアの母は言った。

この若い狩人は、クマが住むと知られている場所に行っては、静かに座り、何時間も祈ることがよくあった。

「あそこに座って祈っていると、本当に不思議な感じがするんだ」とリトル・ベアは父に言った。「まるでクマの力を感じられるみたいなんだ」

ある日、リトル・ベアと村の若者たちが狩りに出ていると、別の部族の戦士たちが彼らを襲った。

リトル・ベアと村の若者たちは勇敢に戦ったが、数で劣っていた。戦いは、リトル・ベアと仲間たちが倒れて息絶えるまで続いた。

戦いが終わってまもなく、一頭のクマとその連れ合いが、その惨状に行き当たった。

雌グマはリトル・ベアに見覚えがあった。

「見て、あれは私たちのために祈ってくれる若者よ。助けなければ」と彼女は夫に言った。

「できないよ」と夫は言った。「私の癒しの薬は光の中でしか効かない。雲が日の光をさえぎっているのだ」

ちょうどそのとき、雲が割れ、リトル・ベアは一筋の日の光に包まれた。

クマは大きく立ち上がり、両腕を空に掲げて叫んだ。「おお、偉大なる精霊よ。この若者の体に命を戻したまえ」

クマが祈り続けると、命の霊がゆっくりとリトル・ベアに戻ってきた。

クマたちはリトル・ベアをそっと抱き上げ、自分たちの住みかへ連れていった。リトル・ベアは傷が癒えるまで、何か月もそこで過ごした。

リトル・ベアが回復すると、クマは彼とともに歩いて、リトル・ベアの村を見下ろす丘の頂上まで行った。

クマは力強い前足でリトル・ベアの両手を包み、自らの魂を彼に吹き込んだ。

「われらは今や兄弟であり、ひとつである」とクマは言った。「私に起こることはおまえにも起こり、おまえに起こることは私にも起こる」

リトル・ベアはさらに偉大な狩人となり、人々を癒し、クマへの感謝を偉大なる精霊に捧げるために、クマの儀式を行った。年をとるにつれ、リトル・ベアは名前をベア・マン(クマの男)に改めた。

ベア・マンはクマの力を子や孫に伝えた。彼らもそれを自分の子どもたちに伝えたので、今日でもクマの力はポーニー族の人々に知られている。

長い年月ののち、ベア・マンは眠りの中で安らかに亡くなった。まさにその瞬間、一頭の年老いたクマが死んだといわれている。

二人の兄弟は、再びともにいることになった。

おわり